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英単語はすべての基礎

中学・高校生のとき、学校で頻繁に単語テストがありませんでしたか?中学一年生のころは、英単語一つにつき10~20回ずつ綴りを書いてくる宿題が出て、手が痛くなるまで単語を書いた経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。私が英語に出合ったのは地元の公立中学に入学したときで、やはり中学1年生の1学期に、ABC で始まるアルファベットや cat や apple などの基礎英単語を宿題で何度も書いた記憶があります。

中学時代の私は英単語の重要性をあまり認識していませんでしたが、大学受験のとき、さらには大人になって英語を使う仕事に就き、また、プライベートでも英語圏の映画や洋書を読むようになってから、「英単語はすべての基礎」と実感するようになりました。大学受験レベルの英単語力は、英検やTOEICなどの英語試験はもちろんのこと、メディアの英文記事や洋書など「生きた英語素材」に触れるときも不可欠だと考えています。

1冊の単語集をボロボロになるまで使い込む

では、「大学受験レベルの英単語」はどのように身につければよいのでしょうか。私はかつて、基本的な語彙力をつけるために、『速読英単語(1)必修編』(Z会)をボロボロになるまで使い込みました。具体的には、カバンに入れてどこにでも持ち歩き、電車のプラットフォームで少しでも待ち時間があると、この本を開いて英単語を眺めていました。自宅では別売CDを聴き、さらに英文を音読し、文脈の中で英単語をまるごと覚えてしまうようにしました。
*『速読英単語』シリーズについては、Z会の「速単20周年記念サイト」が詳しいです。

現在、市販の各種単語集は細かくレベル分けされており、どのレベルが自分に一番ふさわしいのか悩む方も多いのではないでしょうか。私自身、当時『速読英単語(1)必修編』を購入する際、同じシリーズで(2)上級編も出ていたため、書店で「どちらを買おうかな?」とかなり迷いました。「上級編のほうがもっと高度な力がつくかな・・・」と迷いましたが、最終的には「基礎が一番大切!」と考えて、「必修編」を購入しました。この判断は、今振り返っても正しかったと思います。

単語集を自分オリジナルの一冊に進化させる

「必修編」一冊を完璧に覚えた上で、さらに派生語や英語表現を単語集の中にどんどん書き込んでいき、自分オリジナルの一冊に仕上げました。背伸びして「上級編」を購入して消化不良に陥るよりも、よほど語彙力がついたと思います。単語集は自分の手で進化させられるので、背伸びよりも自分の足元を見て、基礎重視で選んだほうがよいと考えています。

単語集は洋服を身にまとうのと同じように毎日携帯するものなので、本の手触り感・サイズも意外に重要だと感じています。単語集は使っているとカバーがボロボロになって外すことが多いので、外したときの質感も大切です。たとえば、前述の『速読英単語(1)必修編』を私は最終的にはカバーを外して持ち歩いていたのですが、自分の手に非常になじみました。紙質が柔らかで、使い心地がとてもよかったのです。

硬い紙が使われていて、触り心地がよくない語学書もときどき書店では見かけます。今ではオンライン書店で語学書も購入できますが、こと単語集に限っては、書店で自分の手になじむか実物を触って確かめるのが一番だと思います。

「長めの英文を素材にして、文脈の中で英単語を覚える」という『速読英単語』シリーズの方針が、私にはピッタリでした。このシリーズは基本的に中学~大学受験生を対象にしています。Z会は一方で、大学生・社会人対象には『速読速聴・英単語』シリーズを続々と刊行しています。「長文の中で英単語を学ぶ」というコンセプトは、『速読英単語』シリーズと同じです。

大人になって「やり直し英語学習」を始める方は、『速読速聴・英単語』シリーズの各種単語集を書店で比較なさり、ご自分の目的に合ったものを選ぶのがベストだと思います。なお、もし凝縮された短文を活用して英単語を覚えたい場合には、『DUO 3.0』(アイシーピー)もあります。

どんな単語集を使うにせよ、英単語集は浮気をせず、1冊をボロボロにするまで使い込みましょう。よほどひどい単語集を選ばない限り、どの1冊を選ぶかよりも、どれくらい1冊を使い込んだかが勝負だと考えています。

オンライン英英辞典で語感を磨く

社会人になってから重宝しているのが、オンライン英英辞典です。詳しくは「英語勉強法・オンライン英英辞典」の項目でご紹介していますが、英和・日英辞典には書かれていないニュアンスも解説されており、日常的な語彙力アップ・語感を磨く絶好のツールです。

私は日常的に複数のオンライン英英辞典を利用していて、わからない単語を調べたら、目で眺めるだけでなく、必ず定義と例文を音読するようにしています。そのほうが脳に定着しやすいと考えてのことです。複数の英英辞典を比較すると、定義の仕方も辞書ごとに微妙に違うことがわかりますし、いろいろな例文が出ているので、その単語がどんな文脈で使われるのかなど、一つの単語を多方面から理解できます。

下記に私が普段利用している、オンライン英英辞典をご紹介します。

ラジオ講座は語彙力アップにも活用できる

NHKラジオ・テレビの語学講座は、「質」「価格」両方の観点から、日本で最高峰の語学教材ではないかと私は考えています。私自身、ラジオ講座のうち、『ラジオ英会話』『実践ビジネス英語』(*当時は『やさしいビジネス英語』)を毎晩聴き続けた結果、リスニング力のみならず、基本的な語彙力も身につけることができました。もともとはリスニング力を伸ばすために講座を聴き始めたのですが、テキストを音読することによって、いろいろな英単語・英語表現にも自然となじむことができたのです。

私が講座を聴いていた当時はラジカセを使い、番組が始まる前に机に座って、番組開始の音楽が流れてくるのを待っていたものでした。さらに英語の会話部分をカセットテープに録って、通学の電車の中で聴いたりもしました。今では、NHKが「らじる★らじる」というネットラジオを提供してくれていますから、非常に便利ですよね。

さらに、iPhone や android 用のスマートフォンアプリ(無料)もあります。私も iPhone 用のアプリをインストールしました。手のひらサイズで、どこにでも持ち運びできる iPhone から、NHKの語学講座が流れてきたときは感激しました。これからNHKの語学講座を活用なさる方は、ネットラジオやスマートフォンアプリを活用なさると便利だと思います。

画像:NHKネットラジオ「らじる★らじる」より

現場で活きるビジネス英単語力を身につける

基本的な英単語力をすでにお持ちの方で、「現場で活きるビジネス英単語力を身につけたい!」と願う方におすすめなのが、『カリスマ同時通訳者が教えるビジネスパーソンの英単語帳』(関谷英里子さん著・ディスカヴァー・トゥエンティワン)シリーズです。ビジネスの現場でどのような単語・表現を選択すれば、仕事がより迅速・効果的に進められるかが解説されたシリーズです。私が本書を読んだとき、TOEIC のリーディングセクションで495点(満点)のスコアを獲得する基礎力はあったのですが、単語の使い方にいくつもの発見がありました。

単語力と記憶力の関係

最後に、単語力と記憶力の関係について、お伝えしたいことがあります。皆さんはご自分の記憶力に自信をお持ちでしょうか?私はごく一般的な記憶力の持ち主で、学生時代は特別に記憶力の良い同級生を見ては、羨望のまなざしで見つめていたものです。

記憶力に関して個人差があるのは、これまでの生活で実感しています。ただし、英単語力を身につけるのに必要なのは、とびぬけた記憶力ではなく、「反復力」だと考えています。かつて『速読英単語(1)必修編』(Z会)をボロボロになるまで使い込んだことを先述しましたが、1冊の単語集を何度も繰り返せば、一般的な記憶力を持つ私でも、いつの間にか基本的な英単語力が身につきました。

記憶力のことで自信を失いそうになるとき、いつも思い出すのは、百人一首をテーマにした漫画『ちはやふる』(末次由紀さん著・講談社)です。この名作には英語習得に通ずるヒントがあふれていて、「百人一首と英語の上達の秘訣は似ている!」と胸が熱くなります。

コミック第1巻に「百人一首は全部で百首。百人友達ができたと思って仲よくなりなさい」という先生の言葉があります。かるたが覚えられないと悩む主人公の女の子が先生に相談したときに、返ってきた言葉です。この「仲良くなる」という感覚が、英単語学習でも大切だと思ったのです。新しい英単語を学ぶとき、こういう気持ちで勉強できたら最高ですよね!
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