Home > 英語勉強法 > スキマ時間活用法

通勤・通学の時間は活用次第で大きな力に

私が「スキマ時間」を英語学習に活用し始めたのは、大学受験生のときです。基本的な語彙力をつけるために、『速読英単語(1)必修編』(Z会)をボロボロになるまで使い込んだのですが、スキマ時間の積み重ねが大きな力になってくれました。具体的には単語集をカバンに入れてどこにでも持ち歩き、駅のプラットフォームで少しでも待ち時間があると、本を開いて英単語を眺めていました。自宅では別売CDを聴き、さらに英文を音読し、文脈の中で英単語をまるごと覚えてしまうようにしました。

通学中は「眺めて」学習し、自宅では「声に出して」学習する ― こうした二重の英単語学習法が自分に合っていたようで、語彙力の基礎を固めることができました。このときの体験から、駅のプラットフォームでの待ち時間、さらに電車内は貴重なスキマ時間だと感じるようになりました。

ところが、大学卒業後会社員になってからは、通勤中のスキマ時間学習はかなり厳しいものになってしまったのです。東京都内で会社員となった場合、学生時代以上のすし詰め満員電車に乗る方も多いのではないでしょうか。

私も会社員時代は、通勤に片道1時間ほどかけて東京都内の会社に勤務していました。スキマ時間はあるのですが、朝の通勤ラッシュのさなか、ギュウギュウの満員電車の中で勉強するのは相当に厳しいものだと実感しました。不可避の身体的ストレスがかかっているときに勉強してもあまり頭に入るとは思えず、私の場合、朝は頭の中で企画案などをあれこれ考えるほうが合っていました。夜の帰宅ラッシュは時間帯によってそれほどひどくなかったため、本を開いて読む空間的余裕がありました。このように、朝の通勤ラッシュがひどすぎる場合には、「帰り道だけスキマ学習」も一案かと思います。

通勤・通学中は絶好のスキマ時間だと私は考えていますが、満員電車を利用する場合は、安全面での注意が必要です。東京都内の通勤客であふれかえったプラットフォームで本を読んでいると、身の危険すら感じることがあります。お住まいの街の通勤ラッシュ事情によりますが、満員電車を利用する場合は、安全面も考慮しながらのスキマ学習が望ましいと考えます(安全対策用ホームドアをもっと設置してほしいです・・・)。

最近は iPhone などのスマートフォンを駅のプラットフォームでジッーと見ている人を多く見かけるようになりました。片手で操作ができるスマートフォンは満員電車の中でもどうにか使えるので、通勤・通学のお供にピッタリともいえます。ただ、人であふれかえっているプラットフォームの最前列で iPhone などをジッーと見ているのは、はたから見ていると極めて危険でヒヤヒヤします。心配性なのかもしれませんが、私はプラットフォームの「ど真ん中」あたりに立っていない限り、iPhone を見る気にはなれません。

通学・通勤中のスキマ時間は活用次第では大きな力になってくれますが、ホームドアが設置されていない駅を利用する場合は、安全面にくれぐれも気をつけたいものです(自戒を込めて)。

iPhone の海外アプリを聴きながら、料理

最近私が活用しているスキマ時間が、「料理」です。台所でタマネギやニンジンを切っているとき、お鍋をかき回しているとなど、料理中たいてい「耳」は留守になっています。そこで、活用するのが iPhone などのスマートフォンです。私はこうした時間に iPhone のお気に入り海外アプリ(例:カナダの JAZZ.FM 91 やアメリカの KPCC Radio)を立ち上げ、気分に応じて音楽や英語音声を聴くようにしています。

iPhone を買って嬉しかったことの一つは、自分の生活に「ラジオ」が戻ってきたことです。私はかつて、NHKのラジオ講座で毎晩英語を勉強していました。当時は番組開始前には自室の机に座って、「さあ、始まる!」とラジカセをセットして準備していたものでした。家の中あちこちに大きく重たいラジカセを持ち運ぼうとは考えたことがなく、いつも定位置にありました。カセットテープに講座を録音し、電車の中でも聴いていましたが、基本的には「ラジオは、自分の部屋で聴く」という習慣を私は持っていました。

その後、社会人になって忙しい生活が始まると、自宅にいる時間が極めて短くなってしまい、いつの間にか「ラジオ生活」からは遠のいてしまいました。そうしたなかで iPhone が登場し、海外の膨大な数のラジオ番組が無料アプリで聴けるようになりました。軽くてどこにでも持ち運びできる iPhone は、ラジオを聴くのにピッタリです。机のところに座ってラジオを聴くだけでなく、料理中などのスキマ時間に気軽に海外のラジオ番組を聴けるようになったのです。これは iPhone の思わぬ副産物でした。私はラジオを聴こうと思って iPhone を購入したわけではありませんが、いまでは毎日といってよいほどラジオ系アプリを愛用しています。

覚えたいことは「生活の動線」上に置く

通学・通勤の電車や駅プラットフォーム、料理以外にも、まだまだ「スキマ時間」は見つけられます。私はかつて受験生のころ、100以上の四字熟語を短期間で覚えた時期がありました。いろいろな科目を網羅しなければならない受験勉強で四字熟語に割ける時間はなかなか取ることができない ― どうしたらよいのだろうか? 

そのとき考案したのが、自分の日常生活の動線上に、覚えたい事柄を配置していくという方法です。具体的には、ご飯を食べるテーブル、お手洗いのドアなど、日常生活で無意識にでも自分の視線が届く場所に、覚えたい項目のメモをセロハンテープで貼っておいたのです。

まず、食事編です。学生であれ社会人であれ、朝は自宅のテーブルに座ってご飯を食べる方が多いのではないでしょうか。私の場合、そのテーブルのところに、覚えたい事柄を貼っておくようにしました。「絶対覚えるぞ!」とことさら力まず、ただただ眺めるだけでも、1日2回(*私の場合は朝ごはんと夕飯時)自分の視界に何度も入ってくる事柄は脳に浸透したようで、100以上の四字熟語を無理なく短期間で覚えることができました。

さらに女性の場合、洋式トイレの中で前を向いて座っている間も、「目」がお留守になっていることが多いのではないでしょうか。私の場合は、もともと実家のトイレにはドアのところにカレンダーやちょっとした気になる新聞記事(主に生活・健康欄)が貼ってあり、トイレに入るたびに何気なくそれらを眺めていました。また、祖父母の家のトイレには視線の先に「ことわざ付きカレンダー」が貼ってあり、子ども心にも、ことわざを見るのが楽しかったです。そこで受験生になったときは、自分で覚えたい事柄(例:四字熟語)を用紙に書いてドアに貼り、トイレに入るたびに眺めるようにしました。

「食事」と「お手洗い」という日常生活のさりげない場面に覚えたい事柄を配置し、眺めているだけでも、相当な効果があると実感しました。このとの体験をもとに、今では仕事用 PC の横も、覚えておきたい英語表現を付箋で貼っておくことがあります。何気なく見過ごしている、日常に潜む「スキマ時間」は、結構あるもの。これらを英語学習にうまく活用したいですね!
ページのトップに戻る
当ウェブサイトに掲載されている全ての文章・写真・イラストの無断使用・転載をお断りします。