【語学のアトリエ通信】 第46号(2016年6月1日号)
おはようございます、岩崎清華です。アジサイの鮮やかな色合いに心躍る日々がやってきました。
このメールマガジンでは、英語学習に役立つ内容を毎月1日にお届けします。
―目次―
【1】英語学習に役立つウェブサイト
【2】編集後記
【1】英語学習に役立つウェブサイト
「映画の舞台となった The Boston Globe の英文記事を読んでみる」
The Boston Globe(ボストン・グローブ) というアメリカの新聞をご存知ですか。
The New York Times や The Washington Post といった新聞と比較すると、日本ではあまりなじみがない存在だと思います。
ですが、今年の2月に「ある作品」がアカデミー賞の作品賞に輝いたことで、一躍脚光を浴びることになりました。
その作品とは Spotlight(邦題:スポットライト 世紀のスクープ)です。
■公式サイト(英語版)
■公式サイト(日本語版)
アメリカの新聞「The Boston Globe(ボストン・グローブ)」紙の記者たちがカトリック教会の神父らが犯した罪を明らかにした作品です。
同紙には「Spotlight」と呼ばれる特集記事欄があり、記者たちがチームを組み、丹念に取材をし、記事を世の中に送り出しています。映画は、この「Spotlight」チームに所属する記者たちを描いています。
淡々とした描写のなかにも、「真実を明らかにしたい」という記者たちの静かなる熱意がほとばしり、心が震えるほどでした。
鑑賞後、さっそく映画の舞台となった The Boston Globe について調べ始め、映画に連動した特集ページを設けていることを知りました。
The story behind the Spotlight movie
http://www.bostonglobe.com/arts/movies/spotlight-movie
特筆すべきは、映画の舞台となった2002年当時の記事も読めること。映画のタイトルにもある、まさに「世紀のスクープ」となった記事を読むことができます。
新聞社のウェブサイトで昔の記事を読もうとすると、「該当記事は削除されました」と表示され、がっかりすることがよくあります。 ですから、今でも14年前の記事が読めるのは、とてもありがたいと思いました。
作品をご覧になった方だけでなく、英語圏のメディアに関心をお持ちの方も、もしよろしければ、覗いてみてくださいね。
【2】編集後記
映画『スポットライト 世紀のスクープ』を見に行ったのはGW中で、館内はほぼ満員でした。そんななか、マーク・ラファロ演じる記者のセリフに、館内の空気が一変する瞬間がありました。
「息をのむ」とは、こういうことかと思い知りました。
意外ともいえる白眉だったのが、編集局長マーティ・バロンを演じたリーヴ・シュレイバーです。私は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009年)や『ソルト』(2010年)での野性味あふれる演技がとりわけ印象に残っていたので、まるで別人のような存在感に驚きました。
この作品は、イディオム学習の観点からも学びがありました。
まず、ブログ『イラストで学ぶ!英語表現』 http://blog.english.vc/ で取り上げたことのある表現が3つ出てきました。
■be on the same page
http://blog.english.vc/?eid=45(2010年5月3日)
■off the record
http://blog.english.vc/?eid=74(2010年12月5日)
■under the table
http://blog.english.vc/?eid=81(2011年1月30日)
加えて、初めて知った表現が strong suit というもの。編集局長のセリフとして、”To be honest, these events aren’t really my strong suit.” と出てきました。
こんなふうに映画鑑賞中に新しい表現に出合うと、「これ、イラスト英語のブログで取り上げたい!」とワクワクします。
今、一番見たいのは『ズートピア』です。
http://www.disney.co.jp/movie/zootopia.html
吹き替え版の上映ばかりで、字幕版の上映が極めて少ない・・・!遠方でもよいので、6月中に字幕版を見に行くつもりです。
次回は7月1日にお目にかかります。
お互い、実りある6月になりますように。
岩崎清華
■運営サイト「語学のアトリエ」
http://www.gogakuatelier.com/
■発行者・岩崎清華
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