語学書・英語学習教材制作（コンテンツ執筆・編集・校正）

【語学のアトリエ通信】 第59号（2017年7月1日号）

こんにちは、岩崎清華です。日中かなり暑くなってきましたね。水分補給をこまめにしながら、この夏を爽快に乗り切りたいものです。

このメールマガジンでは、英語学習に役立つ内容を毎月1日にお届けします。

―目次―

【1】英語学習に役立つ書籍
【2】語学書のご紹介
【3】編集後記

【1】英語学習に役立つ書籍

「死してなお学習者を鼓舞する一冊。故・田中菊雄先生の『英語研究者のために』」

先月の「語学のアトリエ通信」では、NHKラジオ講座『やさしいビジネス英語』（現在は『実践ビジネス英語』）の土曜サロンを担当されていた馬越恵美子先生のご著書をご紹介しました。

http://www.gogakuatelier.com/archives/1578

そんな矢先、『実践ビジネス英語』の講師を長年務められている杉田敏先生の最新刊が発売されたことを知り、さっそく購入し拝読しました。

■『成長したければ、自分より頭のいい人とつきあいなさい』（2017年6月／講談社）

英語学習書というよりもビジネス書のジャンルに入る書籍ですが、英語学習のアドバイスも随所に盛り込まれています。

今回は、本書の75ページに登場する「英語の先生」について、ぜひともご紹介したいと思いました。

その方とは、1975年に亡くなった田中菊雄先生です。（杉田先生と田中先生の関わりについては、ぜひ杉田先生の最新刊をご覧いただければと思います）

田中菊雄先生は、小学校卒業後、旧国鉄の給仕（乗務員）として働きながら、英語を独学し、大学教授にまでなった人物です。

田中先生は、私が生まれる前にすでにこの世を去ってしまわれた方であるため、どんな方なのかは直接は存じ上げません。ですが、高校2年生の春、三省堂の神保町本店で田中先生の文庫本『英語研究者のために』（講談社学術文庫）をたまたま購入する偶然に恵まれ、高校時代は通学カバンに入れて読み込んでいました。

■『英語研究者のために』（＊現在は絶版です）

先日引っ越しをしましたが、この文庫本は透明カバーをつけて、今でも大切に保管しています。

書籍のタイトルに「研究者のために」と出てきますが、「研究者」だけでなく、英語に関心のあるすべての方におすすめしたい一冊です。英語学習について、一冊でこれほどまでに網羅した本を私はほかに知りません。

絶版なのが悔やまれますが、図書館や中古書店でめぐり合う機会がありましたら、ぜひ、一度お手に取っていただきたい本です。（出版社がkindle版を出してくれたら最高なのですが・・・！）

今回ご紹介するにあたり、本書を再読しました。この世にいない方から学ぶ、という体験は、「本」という形があったからこそ可能なんですよね。優れた本は後世への贈り物になることを改めて実感しました。

■『英語研究者のために』（＊現在は絶版です）

【2】語学書のご紹介

『ミニ模試トリプル10 TOEIC(R)L&Rテスト』（2017年6月／スリーエーネットワーク）

忙しい毎日の合間をぬってTOEIC対策をしたい方にピッタリの一冊が刊行されました。

本番同様の模試をするには2時間必要ですが、本書は「ミニ模試」なので、1回あたりの所要時間は約20分です。

本書には10回分の「ミニ模試」が収録されています。10日間の短期決戦でTOEIC直前対策をしたい方におすすめの一冊です。

【3】編集後記

先日、母の誕生日のお祝いに、娘や妹と一緒に箱根旅行に行ってきました。

箱根では、あじさいが美しく咲き誇っていました。梅雨の時期は少し憂うつな気分になりますが、雨に濡れた花々はいつも以上に麗しく、ドンヨリした気持ちを一掃してくれました。

東京駅から小田原駅経由で箱根湯本に向かったのですが、JR東海の切符売り場で購入できる「新幹線お出かけきっぷ」がお得で便利でした。

■新幹線お出かけきっぷ

　http://railway.jr-central.co.jp/tickets/shinkansen-odekake/

3歳の娘と一緒の旅行の場合、移動時間が長くなると大騒ぎしてしまう可能性が高いため、旅行前から胸中穏やかではいられません。

その点、新幹線だと東京―小田原間を約30分で移動できるため、大変助かりました。

「来年は、娘と一緒でも、もう少し遠出できるかな」「北海道まで行けないかな・・・」などと、早くも来年の旅行を妄想中です。

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次回は8月1日にお目にかかります。

お互い、実りある１カ月になりますように。

岩崎清華

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